底は打ったか

前回のエントリからぷっつり。あれから3年近く経ちましたが生きています。

 

当時の私は、「自分は今、人生の底にいる」と思っていた。

けど、そこは底では無かった(突然のダジャレ)。

当時、とにかくキャリアに穴があくことを恐れ、根本的な解決を図らず、焦って復職したために、その後、更に深い淵を見ることになったのだ。

既に言い尽くされているけど、うつ病は単なる気分の問題ではない。記憶力が著しく低下したり、考えがまとまらなくなったり、話されている言葉の意味が分からなくなったり、毎日会ってる人の名前が出てこなくなったり、ラジバンダリ。若年性の痴呆症かと思ったくらい、脳が働かなくなってしまう。そうすると、更に仕事に響き、気分が落ち込んで…と、負のスパイラルから抜け出せなくなる。身体は動いても脳が動かない。RPGで言うところのMPゼロとはこんな感覚なのだろうか。それでも仕事を続けようとした自分は今、冷静に振り返るとボロ雑巾のようだった。

久しぶりにこのブログを書いているのは、久しぶりにこのブログにアクセスしたからである。

 今、私は休職中の身で、リワークプログラムのためにほぼ毎日通院している。リワークプログラムとは・・・

用語意味

リワークとは、return to workの略語です。気分障害などの精神疾患を原因として休職している労働者に対し、職場復帰に向けたリハビリテーション(リワーク)を実施する機関で行われているプログラムです。復職支援プログラムや職場復帰支援プログラムともいいます。

概要

プログラムに応じて決まった時間に施設へ通うことで会社へ通勤することを想定した訓練となります。また仕事に近い内容のオフィスワークや軽作業、復職後にうつ病を再発しないための疾病教育や認知行動療法などの心理療法が行われます。また、初期には久しぶりの集団生活になれるための軽スポーツやレクレーションが行われることがあります。プログラムの途中では、休職になった時の働き方や考え方を振り返ることで休職に至った要因を確認するとともに復職した時に同じ状況(休職)にならないための準備もしていきます。
1人で復職に向けてリハビリを行うときに不安を感じる場合は、主治医に相談してリワークプログラムを紹介してもらうとよいでしょう。

https://www.utsu-rework.org/rework/より

 

ということなのだが、その一環で、かつて意味不明なほど忙しかったし、失敗も沢山したし、自分の未熟さを嫌ほど痛感しまくっていたのにも関わらず、心身ともに生きていた頃の自分を顧みるためにこのブログにアクセスしたのである。

プログラムに参加して1か月弱経過したが、これまでの検討を踏まえると、自分は出来ていない/出来ないこと(質的な意味でも量的な意味でも)への罪悪感や不安に囚われやすく、その不安を埋めるために仕事に没頭してしまう。一応、ある程度割り切って、捌ききることは出来ても、割り切ったことに対してやはり罪悪感がつきまとう。仕事が所期の目的を達成しても、過程で自分に至らなかった点があったりすると、そのことが気になり、褒められても素直に喜べない。また、仕事に時間が割かれる分、他の分野(プライベートとか)がおろそかになってしまうが、その状態に対しても不安に囚われてしまう。最後に、始末の悪いことにそれを一人で抱え込む。人間誰しも不安や罪悪感を抱くことはあるけれども自分はその虜になってしまっている。

ちょうど今日、東洋経済から邦訳が発売されたこともあり目に留まったこの本。全てがそこそこ完璧でないと不安になる私にぴったり。

Pick Three: You Can Have It All (Just Not Every Day)

Pick Three: You Can Have It All (Just Not Every Day)

  • 作者:Randi Zuckerberg
  • 出版社/メーカー: Dey Street Books
  • 発売日: 2019/05/14
  • メディア: ペーパーバック
 

 

また、きっといつかこの日のエントリを違った心持ちで読む日が来ることでしょう。

(いい意味で)