シン・戻った

社会復帰してから4か月強。おかげ様で再発することなく、ゆるやかな右肩上がりで回復の途を辿っている。

 

復帰するときは約半年の休職の間、(ただでさえ足りない)仕事に必要な専門性や思考力が相当、落ちてしまったのではないかと思っていたのだが、全くそんなことは無かった。というよりも、休職前、いかに脳の機能というか思考をめぐる諸々の機能が低下していたかということだった。休む直前のみならず、転勤先から東京に帰ってからの4年余りの間、ずっと。頭の中の歯車がキシキシとさびついていて中々動かないイメージ。あと公私いずれの場面でもずっと張り詰めた余裕のない状態が続いていて、心臓の鼓動がじわじわ痛かった。その当時は、激務だから疲れてそういう状態になるのは当然だと思っていたわけだけど…

 

今からすれば明らかにおかしくてヤバい状態だったと分かるし、あの状態から普通の状態に戻るには半年の時間と専門家によるプログラムは必須だったと感じる。今は悪夢から醒めたような心持ちで、これが「うつヌケ」という状態なのかもしれないとも思うけど油断は禁物か…

 

悪夢を振り返ると、その中で辛さにかまけてないがしろにしてしまったことや、よくなかったと思える決断とか色々あって、後悔や自責の念とかが湧いてくるのだけど、そういう気持ちに囚われると多分、元の木阿弥になるのである。